6月5日からは「芒種(ぼうしゅ)」という節気になりました。
「芒種」もあまり聞き慣れない言葉ですが、どんな意味なのでしょうか?
「芒(のぎ)」とは実の殻にある針状の毛のことをさします。
もともとは、今頃が稲や麦などの「芒」をもつ穀物の種を蒔く時期でした。
現在では、ほとんどの地域で田植えは5月の連休頃ですが、山間などでは6月に入ってからの田植えもみられます。
そろそろ梅雨入りも間近ということで、今回はニホンアマガエルについての小ネタです。
北海道から本州まで分布し、多くの人になじみ深い小型のカエルです。
※vol.06「穀雨」にも写真あります。
5~6月は繁殖期にあたり、少し郊外へ行けば夜の水田で大合唱をしています。
この大合唱は「広告音」と呼ばれるオスがメスに存在をアピールする鳴き声。
それとは別に繁殖期でなくとも、気圧や湿度の変化によって、間もなく雨が降るのを察知すると昼間でも鳴き始めます。
これは「雨鳴き」や「レインコール」、「シャワーコール」と呼ばれる鳴き声で、優秀な天気予報士、「雨蛙」の名前の由来になっています。
もしも庭先でニホンアマガエルの鳴き声を聞いたなら、折りたたみ傘を持ってお出かけすることをオススメします。

「水田の広告音」(ニホンアマガエル)
カメラ機種 : SONY ILCE-6000
レンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
露出制御モード : プログラムAE
レンズの焦点距離 : 50.00(mm)
シャッター速度 : 1/60秒
レンズF値 : F5.6
露光補正量 : EV-2.0
フラッシュ : 強制発光・リターン検出
ISO感度 : 100
両生類・爬虫類、哺乳類担当 釣谷洋輔
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