「種」を蒔く頃 ~二十四節気編vol.09~

6月5日からは「芒種(ぼうしゅ)」という節気になりました。

「芒種」もあまり聞き慣れない言葉ですが、どんな意味なのでしょうか?

「芒(のぎ)」とは実の殻にある針状の毛のことをさします。

もともとは、今頃が稲や麦などの「芒」をもつ穀物の種を蒔く時期でした。

現在では、ほとんどの地域で田植えは5月の連休頃ですが、山間などでは6月に入ってからの田植えもみられます。

そろそろ梅雨入りも間近ということで、今回はニホンアマガエルについての小ネタです。

北海道から本州まで分布し、多くの人になじみ深い小型のカエルです。

※vol.06「穀雨」にも写真あります。

5~6月は繁殖期にあたり、少し郊外へ行けば夜の水田で大合唱をしています。

この大合唱は「広告音」と呼ばれるオスがメスに存在をアピールする鳴き声。

それとは別に繁殖期でなくとも、気圧や湿度の変化によって、間もなく雨が降るのを察知すると昼間でも鳴き始めます。

これは「雨鳴き」や「レインコール」、「シャワーコール」と呼ばれる鳴き声で、優秀な天気予報士、「雨蛙」の名前の由来になっています。

もしも庭先でニホンアマガエルの鳴き声を聞いたなら、折りたたみ傘を持ってお出かけすることをオススメします。

「水田の広告音」(ニホンアマガエル)

「水田の広告音」(ニホンアマガエル)

カメラ機種 : SONY ILCE-6000

レンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS

露出制御モード : プログラムAE

レンズの焦点距離 : 50.00(mm)

シャッター速度 : 1/60秒

レンズF値 : F5.6

露光補正量 : EV-2.0

フラッシュ : 強制発光・リターン検出

ISO感度 : 100

両生類・爬虫類、哺乳類担当 釣谷洋輔