カテゴリー: 環境

田んぼにすむ“達人”~脱出のプロ、マメガムシ~

田んぼにすむマメガムシ

 厳しい寒さの冬が終わり、田んぼでは、これから本格的な田植えに向けて忙しくなる季節が訪れます。生きものたちも冬越しから目覚め、活動をはじめることでしょう。そんな時期だからこそ、これからの生きもの観察シーズンに向けて変わっ… もっと読む »

冬の水路になびくカワモヅク

緑色をした紅藻類のアオカワモヅク(ややこしい)

 モヅクというと酢の物にして食べる海藻のことですが、真水に生えるカワモヅクという藻類をご存じでしょうか?  カワモヅクは湧き水の豊富な河川や水路などに生育する紅藻類で、日本では二十種あまりが知られています。褐藻類である海… もっと読む »

里山にハマるトンボ

畦で産卵するカトリヤンマ

 カトリヤンマというトンボがいます。“蚊とり“という名前からつい期待してしまいますが、残念ながらカトリヤンマを観察していると蚊にたくさん刺されます。蚊がいなくなるほど食べている訳ではなさそうです。しばしばユスリカ(刺さな… もっと読む »

2024年度社員研修

棚田の景観が美しい平林集落

8月26日~27日に、2024年度の社員研修を実施しました。実施場所は山梨県富士川町にある平林地区。棚田の景観の美しいステキなところです。今年の研修のテーマは、「人と生きものを繋ぐ仕事人、さらに磨きをかける」。初日に平林… もっと読む »

里山に飛ぶぬいぐるみ

正面から見たトラマルハナバチのお顔

 夏から秋にかけて里山の用水路脇などでよく目にするツリフネソウの花には、ある昆虫がよく訪れます。私の推し虫、マルハナバチの仲間です。地域によって様々な種がみられますが、棚田を擁するような里山で夏に最もよくみられるのはトラ… もっと読む »

春節と棚田カレンダー

稲刈りが終わった井仁の棚田

 明日、2月10日は陰暦の始まりにあたる旧正月です。旧正月という言葉は最近では、お隣中国からの観光客が押し寄せる、インバウンド関連の言葉として思い浮かべる方も多いかと思いますが、当社がお配りしている「旧暦棚田ごよみ」も陰… もっと読む »

メクラチビゴミムシの新種を記載しました

日頃から取り組んでいるメクラチビゴミムシという昆虫の分類学的研究で、非常に大きな成果を挙げることができましたのでお知らせいたします。本研究成果は、2023年12月11日に、国際学術誌「Acta Entomologica … もっと読む »

形を変えて適応する水田雑草、キクモ

気中葉を広げたキクモ

 梅雨が明け、夏も本番になると、棚田のような田んぼでは稲だけではなく、水田雑草も育ってきます。田んぼは、水が張られている状態もあれば、中干しや落水による乾燥もあるため、植物にとっては特殊な環境です。水田雑草はどのようにし… もっと読む »

新年のごあいさつ

新年明けましておめでとうございます旧年中の格別のご厚情に深く感謝致しますとともに皆さまのご健康とご繁栄をお祈りいたします本年もどうぞよろしくお願いします 【旧暦棚田ごよみ】 これを書いているのは年の瀬で、一年のごあいさつ… もっと読む »

新米調査員の沖縄研修

 朝晩はめっきり寒くなり、冬の始まりを感じる頃となりました。この時期は両生類も爬虫類も見かけることが少なくなり、フィールドで少々寂しい気持ちにもなります。 そんな本土の寒さとは無縁な沖縄県で、先月、日本爬虫両生類学会が開… もっと読む »