魚類担当の川口です。
現在、年度末の真っ只中です。報告書作成や各種締め切りに追われるなど、とにかく忙しい時期ですが、こんな時期によく手に取るのが、環境省レッドデータブックです。
およそ1年前に発行された最新版である「レッドデータブック2014 4汽水・淡水魚類」は、思わず仕事も忘れて読みふけってしまうほどの充実した内容ですが、何よりも発行時に驚いたのはその厚さと重さです。
そこで、試しにこれまで発行されている各年代のレッドデータブック(汽水・淡水魚類)の重量を、ふだん生物の体重測定に使用しているはかりで計量してみました。すると、なんと発行年にぴったり比例して重量が増していることがわかりました(下図)。
このペースで行くと2031年には2kgを超えてしまいますが、年を追うごとに重くなるレッドデータブックをみると、日本の淡水魚の将来がいかに危機的な状況であるかということが感じられ、なんとも暗い気持ちになってしまいます。
はたしてこの先、レッドデータブックが軽くなる日は来るのでしょうか?
レッドデータブックを軽くすることは、われわれ生物技術者に課せられた責務として重く受け止め、日々の業務に取り組んでいきたいと思います。
(ていうか、こんなことして遊んでないで、ちゃんと仕事に集中します。。。)
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