季節は寒い冬に突入し、つくづく冬眠する生きものに産まれてくればよかったと思う今日この頃です。そこで、今回は屋内の話題を。
東京支社の玄関には、数本の水槽が並べられています。本来、企業の玄関や応接室には、色とりどりの熱帯魚が群泳する水槽がインテリアとして置かれるケースが多いのですが、弊社の場合は若干状況が異なります。
現在、弊社の水槽内を泳ぐ主なメンバーは、魚類調査時に採集された、再放流するのは気の進まない金魚や外来魚(もちろん特定外来生物以外です)、同定が可能な大きさになるまで育てている稚魚たち、標本用に持ち帰ったものの愛着がわいてしまいそのまま飼い続けているヨシノボリ類などなど、少々マニアックです。
なかでもタイリクバラタナゴやカラドジョウ、カワムツ(関東では国内外来種)といった外来種は、魚類調査を実施するたびに水槽内に増えつつあります。一般に、外来種の存在は地域の生物多様性を劣化させる要因となりますが、弊社の水槽に限っては図らずも多様性を高める要因となってしまっております。
そんな水槽内の住人を、東京支社にお越しの際は、是非、ながめてあげてください。
あと、くれぐれも飼育魚は野外に放さないようにしましょう。
(東京支社・飼育係)
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