初秋の賑わい

前回の記事からブログが更新されないまま1ヶ月以上が経ってしまいました。8月も今日で終わりですね。カブトムシやクワガタなどはそろそろ数が少なくなりますが、これからは水辺が楽しい季節です。晩春から夏にかけて幼虫時代を過ごしてきた水生昆虫が次々に羽化を始め、どんどん賑やかになってきます。

コガタノゲンゴロウ

写真は福岡県の某所でみられたコガタノゲンゴロウです。全国的に激減し、本州に現存する生息地は数えるほどしかありませんが、ここ数年のあいだ、なぜか四国や九州では大発生しています。先週、出張で訪れた現場からほど近い山あいの池にタモ網をいれたところ、10分程度でこのとおり。少し環境の良いところへ足をのばせば、おびただしい数のコガタノゲンゴロウを観察することができます。昔は関東でもこんな光景がみられたのでしょうか。コガタノゲンゴロウは、現在、環境省レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類にランクされている貴重な水生昆虫です。是非とも大切にしたいものです。

コガタノゲンゴロウ頭部

東京支社・昆虫担当 菅谷