「冬」でも元気~二十四節気編vol.21~

今年も残すところ一ヶ月をきり、本格的な寒さが始まっています。

東京都心でも54年ぶりに11月に積雪を観測しました。

初雪としても平年と比べて40日ほど早いようです。

12月7日から「大雪(たいせつ)」という節気に入りました。

9月から続くラニーニャ現象の影響で今冬は厳冬となりそうです。

そんな寒さから逃れるように、11月26~27日に琉球大学で行われた、日本爬虫両棲類学会第55回沖縄大会に参加してきました。

学会には研究者をはじめ、我々のような環境調査関係者、環境教育機関やNPOの運営者、プロ・アマチュア写真家など様々な両生類・爬虫類好きが集まります。

普段のフィールドワークでは…

Q:「何か調査をされているのですか?」

A:「はい、このあたりの生きものの調査をしています。」

Q:「どんな生きものの調査ですか?何かいますか?」

A:「はい、カエルやヘビを探しています。」

Q:「・・・・・。そ、そうですか頑張って下さい。」

と、鳥類や植物と比べて地元の方との会話が続かずに、なかなか市民権を得られないことが多い両生類・爬虫類ですが、学会では誰もが、真剣にかつ楽しんで両爬談義をはずませていました。

「生きもの専門家」のはしくれとしては、学会や研究会の大会参加や知人との情報交換で、最新の知見に触れるのも大切なことです。

日本の両生類・爬虫類はここ数年の動きとして、既知の種から分かれて新たな種となったり、学名が変わったりと関心を寄せている方以外には、あまり知られていないレベルで変化し続けています。

また各地でカエルが減ったり、ヘビを見かけなくなったりと生態系のバランスが崩れていくサインも報告されています。

これからも、私はこの項目の「生きもの専門家」として変化の最前線を探求し、活動していきたいと再び心に誓う旅でありました。

追伸:写真は学会大会終了後、旧友との「やんばる探訪」にて。

「やんばる」のある沖縄県国頭村では2016年9月以降、「稀少動植物の保護」、「自然環境の保全」、「通行車両の安全確保」のため国頭村営林道の夜間通行止めを実施しています。

「やんばる」の林道へ研究や観察で夜間に行かれる際は事前に国頭村役場にお問い合わせのうえ、夜間通行許可申請書をおこないましょう。

オキナワイシカワガエル(もう繁殖期始まっていました。)

オキナワイシカワガエル(もう繁殖期始まっていました。)

 

カメラ機種 : NIKON D600

レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

露出制御モード : マニュアル設定

レンズの焦点距離 : 105.00(mm)

シャッター速度 : 1/125秒

レンズF値 : F16.0

露光補正量 : EV0.0

ストロボ : スピードライトSB-700

ISO感度 : 100

トリミング:あり

 

リュウキュウアオヘビ(無毒です!)

リュウキュウアオヘビ(無毒です!)

カメラ機種 : NIKON D600

レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

露出制御モード : マニュアル設定

レンズの焦点距離 : 105.00(mm)

シャッター速度 : 1/125秒

レンズF値 : F16.0

露光補正量 : EV0.0

ストロボ : スピードライトSB-700

ISO感度 : 100

トリミング:あり

両生類・爬虫類、哺乳類担当 釣谷洋輔