肌寒いというより寒い日が多くなってきました。
11月7日からは「立冬(りっとう)」に入ります。
いよいよ冬が始まるわけです。
この時期に枯れ始めた草むらを歩くと、ときどきこんなものが目に止まります。
ちょっとグロテスクですが。なんだか、分かりますか?
オギに刺さっているのは、特定外来生物のウシガエルの幼体です。
いったい誰がこんなことをするか知っていますか?
「速贄(はやにえ)」という言葉があります。
初物の供え物や急ぎの供え物という意味です。
この供え物をしたのは、人ではありません。「モズ」という鳥です。
「モズ」は漢字で書くと「百舌」というように、色々な鳥の声を真似ることができます。
秋が深まってくると「キィーキィーキチキチキチキチ…」と高鳴きをします。
皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
この高鳴きはどこか小型のタカの鳴き声を連想させることから、「鷹鳴き」が語源なのではないかと勝手に思っています。
もとい、「モズの速贄」は冬を迎えるにあたっての備蓄食糧と考えられています。
餌が少なくなってくる晩秋から初冬に小型の昆虫類や両生類、爬虫類を狩り、縄張り内の枯れ枝などに突き刺して保存するのです。
空気が乾燥し、冷たくなってくる頃は干物作りに最適です。
そういえば人間もこの時期から「干し柿」や「干し芋」、「新巻鮭」など「速贄」を作りますね。
Photo:「速贄」
カメラ機種 : OLYMPUS u1030SW
露出制御モード : Creative プログラム
レンズの焦点距離 : 6.53(mm)
シャッター速度 : 1/250秒
レンズF値 : F4.1
露光補正量 : EV0.0
フラッシュ : オフ(自動)
ISO感度 : 80
トリミング:あり
Photo:「百舌」
カメラ機種 : NIKON D600
レンズ:AI AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
露出制御モード : マニュアル設定
レンズの焦点距離 : 300.00(mm)
シャッター速度 : 1/1000秒
レンズF値 : F10.0
露光補正量 : EV0.0
フラッシュ : 発光禁止
ISO感度 : 500
トリミング:あり
両生類・爬虫類、哺乳類担当 釣谷洋輔
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