「鳴く」虫~二十四節気編vol.16~

9月22日から「秋分(しゅうぶん)」の節気に入ります。

ご存じのとおり、「春分」と同じく昼と夜の長さが同じになります。

暑さの残る9月前半でしたが、やっと少し秋の気配を感じ取れるようになったのではないでしょうか。

野外調査でも日が短くなってきました。15時の自分の影の長さや、17時に日中調査を終えての薄暗い帰り道に秋を実感します。

そんな帰り道、日が暮れると草むらは俄然賑やかになります。

夏のセミに続いて、秋は夜に鳴く虫の季節ですね。

「コロコロリー、コロコロリー」

「リーン、リーン」

「リー、リー、リー」

「チンチロリン、チンチロリン」

「ガチャ、ガチャ、ガチャ、ガチャ」

「スイーッチョ、スイーッチョ」

「ルルルルルルルル」

「シリリリリリリ」

「チン、チン、チン」などなど

意識して聞くと何種類もの鳴き声が流れ込んできます。

心地よい音色から、騒々しく感じるものまで実に様々。

市街地でも案外多くの鳴き声が聞こえるものです。

鳴く虫はたくさん種類がいるのですが、更に1種類のコオロギでもシチュエーションによって鳴き分けていることが分かっています。

「一人鳴き」:雌を呼び寄せ、かつ自分の縄張りを主張する。コロコロコロコロ。

「誘い鳴き」:雌が近づいてくると、やさしく雌に呼びかける。コロコロリー。

「喧嘩鳴き」:他の雄と雌を争うために激しく鳴く。キリキリキリキリ。

鳴き声勝負がついて、どちらかの雄が逃げると鳴き止むそうです。

虫の世界も大変ですね。

一人鳴き

一人鳴き

 

カメラ機種 : NIKON D600

レンズ:AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

露出制御モード : マニュアル設定

レンズの焦点距離 : 105.00(mm)

シャッター速度 : 1/200秒

レンズF値 : F16.0

露光補正量 : EV0.0

フラッシュ : 強制発光・リターン検出

ISO感度 : 100

トリミング:あり

両生類・爬虫類、哺乳類担当 釣谷洋輔