8月23日からは「処暑(しょしょ)」となり、「暑さが峠を越えて後退し始めるころ」とされています。
よく台風が発生する時期とも言われます。
ひとつ前の節気「立秋」から秋が始まったのですが、日中は暑さが残ります。
ただでさえ、じりじりと暑いのにセミたちの鳴き声が加わると、さらに暑さが増すような気がします。
皆さんは、セミの鳴き声を何種類聞き分けられますか?
会社のある新宿区でも、「ミンミンゼミ」、「アブラゼミ」、「ニイニイゼミ」、「ツクツクボウシ」の4種類は聞こえます。
近年はそれらに加えて「シャアシャアシャアシャア・・・」という大きな鳴き声が時折、聞こえるようになりました。
鳴き声のぬしは「クマゼミ」という南方系の大型のセミです。
もともとは九州など温暖な地域に多いセミで、本州では希でした。
しかし、1990年代頃から南関東や北陸地方で「クマゼミ」の東進・北上が報告され始めました。
これらの地域での「クマゼミ」の増加については、「温暖化説」や「樹木の移植説」など諸説あり、実際の要因は定かではありません。
この「クマゼミ」の鳴き声は、「ミンミンゼミ」や「アブラゼミ」と並んで、パワフルで暑さを増長する部類に入ります。
一方で、暑さを和らげてくれるセミの声もあります。
都市部ではあまり聞くことができませんが、樹木が多い郊外などでは、
夕方や早朝に「カナカナカナカナカナカナカナ・・・」と少し物悲しげな鳴き声を聞かせてくれるのは、ご存じ「ヒグラシ」ですね。
朝夕など気温が下がった薄明時に鳴きますので、実際に涼感も得られます。
このように鳴く時間帯のピークは種によって異なりますが、セミたちの鳴き声が聞こえるのも、あと1ヶ月くらい。
この季節ならではの「音」を楽しんで、暑さを乗り切りましょう。
カメラ機種 : NIKON D600
レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
露出制御モード : マニュアル設定
レンズの焦点距離 : 230.00(mm)
シャッター速度 : 1/320秒
レンズF値 : F8.0
露光補正量 : EV-0.3
フラッシュ : 発光禁止
ISO感度 : 1000
両生類・爬虫類、哺乳類担当 釣谷洋輔
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