半日酢酸エチルで防腐・防カビ対策をされた、カブトムシの “みなみ” 。
今日はこうなりました!
初めてご覧になる方には、少し衝撃的な写真かもしれません。
標本にするための展足(てんそく・展脚と書いててんきゃくと言われることもあります)という工程です。
針の打ち方は基本があるそうですが、あとは展足する人の好みとか。
(今回は昆虫同定担当の藤森さんがやってくれました)
展足のポイントはいくつかありますが、そのうちの一つは、種の同定に必要な情報が欠けないようにすること。
”みなみ” の場合は同定が難しい種ではないので、ここという説明ができないのが残念ですが、似た種が多い分類群だと、種の特長がよく表れている場所、例えば交尾器を別に抜いて、標本を作る場合もあるそうです。
あとは見栄え良く仕上げることも重要です。
形良い標本にするために、脚を何本もの針で固定しています。
私はもろそうな細い脚だと思うのですが、カブトムシは昆虫の中では脚が太いのだそうです。
折りしも夏休み、全国の博物館で昆虫類をテーマに展示が行われているところも多いですが、標本がこのような過程を経て作られていることを知って見ると、また面白いかもしれません。
カブトムシの場合は、自然乾燥でこのまま最低1ヶ月・・・。
その頃にまた、顛末をご報告したいと思います。
(環境部 渡辺志野)
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