8月7日からは「立秋(りっしゅう)」となります。
お決まりのフレーズとして、「暦のうえでは秋ですが・・・。」
後に続くのは、たいてい残暑の話題ですね。
暑いとき、多くの生きものは活動を休止します。
人間も例外ではありません、子供たちには夏休み、社会人には夏季休暇という期間があります。
勉強や仕事など普段行っている活動を一定期間休止するという意味では、生きものとして正しい選択なのかもしれません。
「冬眠(とうみん)」という言葉はよく聞かれ、定着しています。
一方で、「夏眠(かみん)」という言葉はあまり聞き覚えがないと思います。
熱帯地域に生息するワニやカエル、カタツムリ、ハイギョなどは高温乾燥の夏季に、水分蒸発を防護するため、湿度の高い洞窟や地中にもぐり「夏眠」します。
温帯地域に属する日本ではどうでしょうか?
熱帯地域ほどの長期間の夏眠はありませんが、夏の暑い盛りにはトカゲやカナヘビを地上から見かけなくなります。
ヒキガエルも涼しい土中に潜ってしまいます。
ヨトウガの仲間や、テントウムシの仲間も樹皮の間や草陰に隠れてしまいます。
海の中では、イカナゴやナマコが砂底に潜ったり、深場へ移動したりしています。
植物ではヒガンバナやフクジュソウなどが夏眠することが知られています。
意外にも「夏眠」する生きものが、たくさん身近にいることが分かりますね。
次の活動のために休眠してエネルギーを温存することは、生きものにとって必要であり、大事なことなのです。
皆さんも良い「眠り」を!
星空の写真にて、残暑お見舞い申し上げます(拡大して見てみて下さい)。
カメラ機種 : SONY ILCE-6000
レンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
露出制御モード : マニュアル設定
レンズの焦点距離 : 16.00(mm)
シャッター速度 : 10秒
レンズF値 : F3.5
露光補正量 : EV0.0
光源 : 冷白色蛍光灯
フラッシュ : 発光禁止
ISO感度 : 2000
両生類・爬虫類、哺乳類担当 釣谷洋輔
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