「麦秋」 ~二十四節気編vol.08~

5月20日からは「小満(しょうまん)」という八番目の節気です。

小満の由来は、秋に種を蒔いた麦の穂が育ち、一安心(小さな満足)することから、「小満」という説が有力です。

「小満」は実った麦の収穫時期にあたることから、「麦秋(ばくしゅう)」とも呼ばれます。

別の解釈としては、江戸時代に書かれた暦に関する本には「万物 盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されていて、生命が満ち溢れんばかりに躍動する時期という意味にもなりました。

確かに新緑が溢れ、動物や昆虫たちも活発に動き回っています。

人間の衣替えの季節でもあり、半袖で過ごす日も増えてきました。

そんな「小満」の頃の一枚は、雨上がりの麦畑です。

東京近郊では見渡す限りの広大な麦畑はなかなかありませんが、所々に規模の小さい畑が見られます。黄金色の穂がつくまでもう少しです。

コツコツ育ててきたものが実り、収穫できるというのは嬉しいことですね。

私たちも生きものに関する知識や技術を経験としてコツコツ積み上げ、これからも研鑽して参りたいと思います。

両生類・爬虫類、哺乳類担当 釣谷洋輔