新しい年を迎えて

明けましておめでとうございます。

新しい年を迎えて良いことは、夢や目標を臆面もなく語れることです。年賀状にもありますね。旧年中は果たせなかったけれど今年こそ、なんていう話です。私もよく書くので、その気持ちはわかります。

師走の頃は、頼まれごとや溜まった仕事で身動きも取れなくないでいたのが、除夜の鐘の音とともに、だんだん身軽になっていく。旧年と新年の境の少しの間だけ、数多の雑事をご和算にする爽快感。世俗のしがらみから逃れる解放感。錯誤と知りつつも悪くない気分です。

もっとも年が改まるくらいで、凡人が生まれ変われるはずがありません。溜まった仕事が減るわけもない。正月休みが明ければまた、現実が待っています。では、年が改まるとはどういう意味を持つのか。

とかく私たちは日常に埋没していて、自分の立ち位置を見失いがちです。第三者の目で客観視することができない。だからこそ、節目を迎えるたびに過去を振り返り、気持ちを新たにすることが必要なのです。そんな当たり前のことを思いながら、この新年を迎えています。

今年の3月で㈱環境指標生物は30周年を迎えます。歳月の重みは確かにありますが、気づいたらそれだけ経っていた、というのが正直な感想です。ただ30年続くというのは伊達でなく、会社の姿勢に間違いがなかったからだと信じています。これからも、慢心することなく常に高みを目指し、良い仕事をしていきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 (新里達也)