技術交流会で発表しました

植物調査・環境教育担当の中村です。

12月4日、「NPO法人野生生物調査協会」のシンポジウムがありました。このNPOは、当社をはじめとする複数の生物調査会社が運営しており、年に1回、技術交流会としてシンポジウムを行っています。今回、話題提供者のひとりとして発表させていただきました。

発表の様子。トップバッターで緊張しました。

発表の様子。トップバッターで緊張しました!

発表内容は、「市民参加調査を通じた普及啓発」について。私は、調査が主な業務であるこの業界にあっては「異端児」で、一般の方を対象とした観察会や講習会などの環境教育を主な仕事としてきました。

発表後、参加者と話をする中で、まだまだ普及啓発の仕事はあまり多くないけれど、業界として重要な分野だと改めて感じました。

普及啓発を行ううえで大切なのは、新しい「視点」を与えることです。

わたしたちは、ある意味、ふつうの人とは違った視点で、世界を見ています。普通に歩いていても、ふと生きものに目が行きます。その場所は、「生きものにとってどんな環境なのだろうか?」と、つい考えてしまいます。生きもの調査のプロとは、そうした「視点」を持って、調査を行い、わかったことを報告書に表現していくのです。

そんな「生きものを見る視点」を持っているわたしたちが発信できることは、星の数ほどあるはずです。わかりやすく、面白く伝えるには、工夫や技術が必要ですが、ネタがたくさんあるということは、本当に面白いことだと思っています。

(中村麻祐子)